どこをどう見たら保育と介護の業務が近いものに感ぜられたのか、これを言い出した自称有識者を問い詰めたい。 まず、多局面対応と言えば聞こえはいいが、その資格取得のための勉強が保育/介護ともに半端になってしまうのではないか。 また、逆にみっちりフルコースでいくと、養成にかかる時間や費用は少なくとも現在の倍以上になると思うが、そのコストの割に保育士か介護士のどちらかしか就労しない人間には完全に無駄だ。 さらにこの施策に乗った場合、例えば高校を卒業して専門学校に入学し、4年程度勉強して保育士になった人間に、15年くらい経ったら全く異なる業種に転職せよということである。 もしくはいざ就職活動という段になって、人の少ない就職しやすい方を望まないままに選ばされる人も出てくるだろう。 それでもやる気出して頑張って良いサービスを提供する!…そんな人いる訳ゃあない。 ほしいのは頭数ではない。 保育も介護も、求める人材は“なるべく永く勤めてスペシャリストを目指してくれる”、そんな人だ。 そしてそういった現場の要求に応えてくれるのは、保育士なり介護士なりを「なりたい仕事」と定めて一生懸命に勉強してくる若手だと思う。 その若手のやる気を削ぎ、長い時間をかけて無駄な勉強をさせ、そんな中で育成されたどっちつかずの新人を戦場化した現場に送り込んだ挙げ句、人によってはやっと仕事が上手く回せるようになった頃合いに転職を強いる訳だ。 要は長い時間と莫大な金で勉強不足やる気不足の使い物にならない新人を量産するって話でしょう? こんな馬鹿なことがあるかってぇの。